冬季うつで、冬になると昼も夜もなく眠ってしまうわ…。
いっそ冬眠したい…春になったら起こして……zzz
人間と冬眠について調べてみようか
結論、「今はまだ人間は冬眠できない」のじゃ!
ただ関連した研究はいろいろと進んでおるぞ!
以下では、人間と冬眠の関係について記述します。
冬眠とは
冬になると植物もあまり生育しなくなり、動物や昆虫などのエサになるものが不足します。
また、水が氷ると飲み水さえ得ることができなくなります。
そこで生き物は代謝抑制法という方法をとり、生き延びます。
変温動物の冬ごもり
変温動物は、地中や水の底は外気温低下の影響を受けにくいため、主に土や水の中で冬を過ごします。
これらの生き物は、体温が0℃以下になっても生き延びられる「凍結耐性」という特殊能力を持っています。
恒温動物の冬ごもり
哺乳類は、比較的暖かい穴の中などである程度体温を下げてじっとしていることで代謝を下げて、消費エネルギーを最小限に抑えて過ごします。
変温動物に比べて多くのエネルギーが必要なので、冬が来る前にたくさん食べ、体脂肪としてエネルギーを蓄えます
今のところ体温が0℃以下になっても耐えられる哺乳類は発見されていません。
人間と冬眠
現在、人間が冬眠できるという結果は確認されておりません。
大昔の人間は冬眠していた?
スペインの洞窟で発見された約50万年前の人類の数千もの骨から、人間が冬眠していたのではないかと思われる証拠が発見されました。ネアンデルタール人の祖先で「ホモ・ハイデルベルゲンシス」と呼ばれる絶滅した人類です。
下記の発見から、極寒かつ暗闇の洞窟の中で、人間は冬眠していたと結論づけられています
- カルシウム不足により浸食された骨が見つかったこと
- 強いストレスを感じると「コルチゾール」というストレスホルモンが生成される
- コルチゾールは体内のカルシウム不足を引き起こす
- カルシウム不足を感知した副甲状腺が副甲状腺ホルモンを分泌する
- 不足したカルシウムを骨から取り出すため、骨が浸食される
- いくつもの層に分かれた骨が見つかったこと
- 骨が成長する期間と、冬眠により骨の成長が止まる期間が交互にあった証拠
- 日光を浴びないことによるビタミンD不足で発症する「くる病」の病変がみられたこと
冬季うつが、冬眠の名残ではないかと考える研究者もいるようです。
冬眠しないはずの生き物が冬眠できるようになる?
2020年、筑波大学と理化学研究所の共同研究チームより、冬眠しないはずのマウスを”極めて冬眠に近い状態“へ導く研究が発表されました
冬眠に導くために、視床下部に存在する「Qニューロン」という神経細胞群を刺激します。
するとマウスの酸素消費量が著しく低下し、体温も22-23℃へと数日間おおきく低下しました。
この状態は少なくとも一日以上持続し、その後すべてのマウスで障害が残ることなく、自発的に元の状態へ戻ることがわかりました。
人間と冬眠の未来
Qニューロンを発見したチームは、2040年ごろに、数時間から数日間という短時間の人口冬眠を実現させたいと話しています。
緊急医療の場や、冬季うつの改善、はたまた宇宙旅行へと応用されていくことでしょう。
まとめ
現在の人類の冬眠はまだ技術として確立されていない。
しかし研究としては進んでいる。
といったところでしょうか。今すぐ冬眠したい私はすごくがっかりです。
以上
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